はつゆきさくら 感想(3)
今回は、アルバイトコンビ(あるいは受験生コンビ?)の綾とシロクマの話題。
↓ネタバレ注意!!
<小坂井綾>
学園の先輩にして、バイト先の同僚。
ときには「執事綾辻」となって、壇ノ浦さんとともにマダムたちをもてなします(笑)
彼女の場合、話の大半が「過去」となるため、他のヒロインたちはほとんど出てきません。
(一部のメンバーはこっそり出てたりもしますが)
綾にとっての「卒業」は「置き忘れた過去を取り戻す」ことなのかなって思います。
アキラのことで止まっていた時間が、すべてを忘れることで動き始めるという残酷な結末ですが、それでもなお心に残る物足りなさというのが切ないですね。
そう考えると、桜ルートの方が初雪と一緒に「卒業」したハッピーエンドだったんですかね。
綾の見せ所は、どちらかというと桜ルートにあるように思います。
他のメンバーが初雪を止めることを是としたのに対し、綾だけは完遂させることが初雪のためだと考えてます。
サクヤ(桜)の対とも考えられますし、ある意味で希との対ともいえますね。
彼女の良さは、一見達観しているように見えて実は他人想いなところじゃないでしょうか。
過去はアキラのため、そして現在では初雪のため。
尽くす女性の美しさを垣間見た気がします。
<シロクマ>
綾を「過去」とするならば、シロクマは「未来」ということになるでしょうか。
「現在」の無知な部分と、それを否とする探究心が可愛らしいですね。
彼女自身はゴースト達との関連性は無いわけですが、初雪と深く関わったことにより運命の歯車が狂い始めるわけです。
その証拠に、桜ルートの後半のシロクマは…あれ?(笑)
彼女にとっての「卒業」は、嘘を本当にするための過去との決別と、それを果たしたときの再会を願ったものだと思います。
結局初雪にとっては最後まで「シロクマ」だったわけですが、その長い旅が終わったとき本当の出会いがあってほしいと願ってやみません。
彼女の見所は「未来」じゃないでしょうかね。
何も知らなかった頃とは打って変わって、外見も中身もかなり成長しました。
それでも初雪と再会した時の彼女は、初めて会った冬の頃のままだったように見えます。
それだけ彼女にとっての初雪は大切な存在だったのかな。
彼女の良さは「現在」と「未来」のギャップでしょうか。
何も知らない純粋な頃も、いろいろなことを理解した先の彼女も、どちらも魅力的だと思います。
私にしては珍しく、「未来」のシロクマの方が萌えたかな。
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