だいなしなぺ~じ

管理人しのむんの嗜好をただただ書き連ねるぺ~じ

Princess Evangile(2)

それではヒロイン別感想へと移ります。


↓ネタバレ注意!!


<瓏仙院理瀬>

白百合会会頭にして、正也をヴァンセンヌに引き込んだ張本人。
周りからは「発展家」という認識をされているが、下界(ヴァンセンヌの外)の認識で考えるとそこまで突飛でも無いのではないでしょうか。
そして、そんな目で見られながらも人気を誇るところが『学園の太陽』たる所以だと思います。
彼女の良いところは何があっても前向きなところ、そして成功に向けての努力を怠らないこと。
そんな気まじめな性格はイベントシーンにも如実にあらわされていて、ふたりでハウツー本を買いに行ったり、それで勉強する辺りは素敵だと思います(笑)
彼女のシナリオの見どころといえば、やはり「母親との確執」でしょうか。
「変わらないこと」を望む母親と、反対に「変わること」を目指した娘。
一見正反対の方向を向いているようですが、その根底は「よきヴァンセンヌの存続」である点は共通なんですよね。
そんな風に命をかけて守りたい(言葉通りの意味で)何かがあるっていうのは凄いと思うし、そのための努力っていうのも素晴らしいものなんだろうなぁ、とその日暮らしの私は感心してしまいます(ぇ


<北御門律子>

美月から紅薔薇会の会頭を任され、1年生ながらもそのカリスマ性を発揮するクールビューティー
しかも名門北御門家の生まれにして校長の娘という、地位も名誉も約束されているという凄さ。
その辺は本人も自覚しているので、「決められたレールを進む」ことに対して何の抵抗も無いようですね。
そんな彼女の良さは、内外のギャップではないでしょうか。
会頭として、あるいはこのみのお姉さまとしての律子は、凛々しくて理路整然としているまさに『うるわしき棘』であるのに対し、正也や綾佳に見せる年相応の顔は思わず抱きしめたくなるレベルです (>_<)

彼女のシナリオの見どころは、ラスト…ではなく敢えてそれまでの過程ですね。
今まで守ってきた「決まり事」を破ってまでも正也に寄り添う姿は、まさに恋する乙女だと思います。
特に体育祭のチアは、いろんな意味で吹っ切れている良い例じゃないでしょうか。
でもリアルにこんな娘がいたら、私も箱入りに育てちゃう気がするなぁ。


<北御門綾佳>

「北御門さまの妹さんではない方」という、姉らしからぬ評価を受けているヒロイン。
周囲からは「つかみどころがない」「虚言癖がある」などと認識されていますが、それは道化を演じている姿で、実際の彼女はもっとシャイでピュアなんですよね。
それでいて時折みせるお姉さんぽい振る舞いが、先輩というアイデンティティを維持していると思います。
そして何より「自称妹」の登場による焦りっぷりが本当にかわいいですよね (>_<)
その辺まで来ると感情が行動に直結していて、見ていてとても面白かったです。

綾佳シナリオの見どころは綾佳自身の変化と、何より母親の変化についてじゃないかと思います。
自分の出生についての疑問が本当の自分をさらけ出す枷となっている、しかも身内にはそれを明かすことができないという苦悩は本当に大変なものだと思う。
はじめのうちはどうもとっつきにくいキャラだと思っていた彼女も、どんどんさらけ出す本当の姿を見るうちに妹さんに負けないレベルで魅了されました。
また自分を守るために嘘を信じ込んだ母親も、ある意味被害者だったんじゃないかと思います。
ただシナリオ自体の評価となると、若干「御都合主義」な所があるかな。
確かに予想できない展開を楽しむことはできたけど、ああいう前提の覆し方はあまり好ましくないような気がします。
でないと、何でもアリになっちゃいますからね (^o^;)


<鷺沢千帆>

正也の幼馴染にして「後期のお客さん」として虐げられてきた健気な娘。
最初はツンデレ気味な彼女ですが、最後の方は本当に幼馴染想いの良い娘な印象が強いです。
彼女のシナリオは理瀬のシナリオとセットな感じですが、理瀬シナリオがどこか切なさを感じさせるのに対して、こちらは「告白相手を間違える」「告白条件を逃す」等、比較的明るい感じの三角関係な気がします。
そして千帆の両親は凄い(いろんな意味で)

彼女のシナリオの見どころは「後期のお客さん」から脱する過程ではないでしょうか。
それまでは何となく目立たないようにすることを重んじていた彼女が、幼馴染の留学、そして白百合会としての活動を通して「自分もヴァンセンヌの一員なんだ」って考えて行動するところは素敵だと思いました。




メインヒロインだけでいっぱいになっちゃったので、サブヒロインの良さは別の機会で語りたいと思います。
…もしかしたらその前にFD出てるかも知れませんが(笑)


それとは別に(おまけ編)としてもう1回感想書くかもしれませんが、予定は未定ということで。