だいなしなぺ~じ

管理人しのむんの嗜好をただただ書き連ねるぺ~じ

自分のカラダに興味を持とう

おもに性的な意m(ry
…ウソです(笑)


冗談はこれくらいにして、真面目な話。
病院に来る患者さんはときに複数の疾患を抱えてたりするのですが、意外にその疾患や治療薬の関係性については思いつかない方が多いんですよね。
今回はそんな見落としやすい相互作用について、診療科ごとに挙げてみたいと思います。


耳鼻科(小児科)皮膚科
うちが皮膚科の門前薬局だからか、この関係にはいつも悩まされます。
耳鼻科で花粉症や喘息の薬をもらっていて、皮膚科で蕁麻疹等のアレルギーの薬をもらっている。
この段階で飲み合わせの問題が発生します。
もっとひどいケースだと、どちらの科からも同じ薬が出てたりするという。


こういう場合、大半の患者さんは「皮膚科で飲み薬が出るとは思わなかった」「全く違う病気だから関係ないと思っていた」と仰りますが、花粉症や喘息もアレルギー反応ですので、皮膚科と同じような薬で治療する可能性は考えておいた方が良いと思います。
また、皮膚科と内服薬が結び付かないというのも多いようですが、どんな診療科でも内服薬が出る可能性は十分にあります。
なので、他の診療科行く場合でも自分の服用している薬の名前は分かるようにしておきたいものです。


内科眼科
これは意外に気がつかない取り合わせですね。
「目薬使ってるけど、こっちは飲み薬だから関係ないね」って仰る患者さん。
そんなことないですよ。目薬だって全身循環に乗りますし、内服薬が眼科で診てもらっている疾患に影響を及ぼすこともありますから。


眼科で問題になる疾患としては、やはり緑内障でしょうか。
緑内障の場合種類にもよりますが、眼圧が上がる薬は避ける必要があります。
また、風邪薬や抗炎症剤の中には緑内障禁忌のものもありますので、緑内障と診断された方あるいは眼圧が高いと言われたことのある方は注意が必要です。
これもやはり疾患と使用している薬の名前が分かると対処しやすいですね。


内科歯科
これは知ってる人の方が少ないかもしれません。
骨粗鬆症の治療薬の一部で、歯科の外科的治療時に顎の骨に支障をきたすことがあるものがあります。


これに該当する薬の多くは「朝起きてすぐ」「服用したら30分は横にならず」「食事や他の薬の服用も控える」といった注意がされると思うので、そういう薬が出たら歯医者に行っている旨を伝えてもらえたらと思います。
既に服用している場合だと歯科での治療が延期になることもありますが、初めての場合はその薬の服用を延期して先に歯科治療を行うこともできますので、覚えておいて損は無いです。




ざっと挙げただけでもこんな感じ。
他にも「血液をサラサラにする薬」を手術前の一定期間止める、なんてのもありますから、普段から自分の使用している薬の名前は分かるようにしていると安全です。


一番良い方法はやはり「お薬手帳」でしょうか。
これならば「いつ」「どこで」「どんな薬が」「どれだけ」処方されているかが分かるので、病名やその詳細が分からなくても医師ないし薬剤師が判別することができます。
薬局でお薬手帳持ってますか?」って聞かれたら、積極的に話を聞いてみてください。お願いします。