だいなしなぺ~じ

管理人しのむんの嗜好をただただ書き連ねるぺ~じ

穢翼のユースティア


最後までplayし終わったので、感想。


ちなみに、私のイチオシはリシア…と見せかけて、エリスだったりします。
特に職業的なものを考慮したわけではないですが、あのさばさばした性格の中でカイムにだけは常に忠実であるという芯の強さに心惹かれました。
…まあ、罵倒が気持ちよかったってのもある(笑)


↓ネタバレ注意


これまでのオーガスト作品に勝るとも劣らない出来に大満足でした。
特にグラフィックとBGMは本当に作り込まれてますね。
また、システム面もとても細かく設定できて、むしろ使わなかった機能のほうが多い気もします(^o^;)


シナリオの展開としては、各ヒロインのイベントをこなして仲良くならなければ次のヒロイン、といった感じで進みます。
よって、最後のヒロインに行き着くには他のヒロインのイベントを円満にこなしてはいけないわけで、ちょっと気が引ける部分もありました。
というか、最初のヒロインで結ばれるのが一番世界平和だったりもするという(笑)


以下ヒロインごとの感想。


フィオネ

信念と家族愛の話。
序盤ということでそこまで柵が多くないので純粋に読み込める内容ですね。
若干ミステリータッチなのが面白みかも。


<エリス>

自由とは何かを考えさせられる話。
価値観は人それぞれ、マジョリティ≠正解であることが主題でしょうか。
こちらは敵対団体との読み合いが見所。


コレット/ラヴィ>

信じるものは救われる話。
これまでと違って舞台が上層なので、BGも話の展開も小奇麗な感じ。
その分政治的な話題も出てくるため、牢獄でのやり取りとはまた違った一面を見せます。
周りの虚像を受け入れつつも、本当に信じる者は揺るがないという、若干精神論も含まれてますね。


<リシア>

他人に左右されず、自分の頭で考えることが大切だという話。
彼女のエンドだと素直で可愛いところに落ち着きますが、ティアエンドになると相当なカリスマを発揮する、両極端な性格を持つヒロイン(笑)
ここでの見所は、軍同士のマスバトルと個々の戦いの力強さでしょうか。


<ティア>

このゲームのマスコット的存在であり、真のヒロインでもある彼女。
ただ若干なんでもアリな展開に、気が緩むとだらけ気味になるのが難点。
この作品の根底を握る存在だけに、ちょっと鬱展開な部分もあります。
もう少し幸せなシナリオでも良かったかな、とも思う。




総合的な評価としては、価格以上の価値はあると思います。
今までの作品とはちょっと毛色が違いますが、八月ファンならぜひやって欲しい逸品ですね。