タイム・リープ -あしたはきのう-
タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))
- 作者: 高畑京一郎,衣谷遊
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1999/05
- メディア: 文庫
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因みに某ergとは無関係ですので(笑)
主人公鹿島翔香は、とあることがきっかけで「タイムリープ」(肉体ではなく意識のみが時間跳躍する点で「タイムスリップ」と区別されている)するようになる。
彼女にとってのランダムな1週間をどのように乗り越えるのか、そして彼女がなぜタイムリープするようになってしまったのかを解き明かしていくのがこの作品の大筋。
この作品の面白さはそのSFじみたテーマだけではありません。
「実際の時間軸」と「読者=翔香の視点」の違いから「過去が分からないままに未来を過ごす」「結果を知った上で原因を起こす」ということが起こり、初めのうちは分からなかった伏線が後でとても重要だった、なんてことが沢山起こります。
(特に冒頭の伏線が後でとっても意味を持ってくることになります)
そういう凝ったストーリーの描き方もこの作品の醍醐味ではないでしょうか。